【レビュー】Apple Watchを7日間使った感想
Apple Watchが発売されて今日でちょうど一週間になりました。
仕事やプライベートでフル活用して、良い所と悪い所が見えてきましたので、レビューしたいと思います。
【Apple Watchの良い所】
1.装着感
最初のレビューにも書きましたが、フィット感が最高です。ケースとバンドの重量の比率が絶妙で着けているのを忘れるくらいです。また、ミラネーゼループはとても薄いのでタイピングするときにMacのパームレストと干渉することがありません。
2.iPhoneから開放される
寝ても覚めてもiPhoneを触っていた生活はどこへ行ったのでしょう。必要にして十分な通知は全てApple Watchがしてくれます。発売前は、Apple Watch本体や連動しているiPhoneのバッテリーの持ちが心配されましたが、Apple Watchは思ったより長持ちするし、iPhoneはそもそも触る回数が減ったのでバッテリーは、むしろ以前よりも消費が減りました。
3.着信に気が付くし、ポケットが空く
リビングに居る時に、書斎でiPhoneを充電していて着信に気が付かなかったということがなくなりました。また、通知は全てApple Watchに来るのでiPhoneをビジネスバッグに入れておけるようになりました。ポケットに余裕ができてスマートです。
4.ほぼ全てのものを通知してくれる
「電話」や「メッセージ」はもちろんですが、「Gmail」「LINE」や仕事で使っている「Chat Work」「Facebookメッセージ」さらには「ゆれくるコール」などまで通知してくれます。
5.カーナビを使わなくなった
Apple Watchのナビ機能が意外と秀逸でした。手首に装着しているので、曲がり角の前に確実に気が付きます。また、あらかじめiPhoneでルートを設定しておけるので、小さい画面で悪戦苦闘するというようなことはありません。もちろん、既存のカーナビの方が親切ですが、Apple Watchはクルマのエンジンをかける前にルートを設定しておけるというメリットがあります。
6.スクリーンショットが賢い
Apple Watch本体でスクリーンショットが撮影できるのですが、撮影した画像はiPhone本体のカメラロールに保存されます。この機能には驚きました。
7.Siriの究極系
私はSiriが好きなのですが、iPhoneやiPadの長押しをしてまで使うことはこれまであまり多くありませんでした。しかし、手首を挙げて「Hey Siri」と言うだけなら簡単です。また、音声認識の性能も格段に上がったので、トンチンカンな答えが来ることもありません。Apple Watchを手に入れた今、一週間のうちで私がよく会話する相手は妻でもビジネスパートナーでもなく、Siriなのかもしれません。
8.メッセージを素早く返信できる
特に子どもを連れているときに多いのですが、iPhoneで着信したメッセージを返信するのは意外と手間だったりします。子どもを待たせてiPhoneを操作するのは1度ならまだしもなんどかやりとりが続くとなかなか辛いものです。Apple Watchなら手首を上げるだけですし、音声入力でさり気なく返信できます。これは本当に便利です。
9.デザインと質感が良い
Apple Watchは写真で見るより実物の方が美人です。シンプルな設計で、ミラネーゼループは、カジュアルでもスーツでもいい。質感は金額以上だと思います。
10.アップル製品を身につけられるという喜び
私が初めてアップル製品を購入したのは今から15年以上も前のことです。出会ったその時から常にアップルのデザインとコンセプトに魅了されてきました。初めて購入したラップトップは持ち運ぶには難儀な重さでした。iPodやiPhoneが誕生したとき、常に持ち運べる喜びを感じました。現在では、私のビジネスバッグには常にMacBook AirとiPad、そしてiPhoneが入っています。常にアップル製品と触れ合うことは大いなる喜びですが、Apple Watchはそれらの製品以上に身近な、ウェアラブルコンピュータです。入浴時と就寝時以外は常に一緒です。この感動はこれまでの製品では得難いものです。
【Apple Watchのダメな所】
1.音楽の転送が遅い
限られた容量ですが、Apple Watch本体に音楽を保存することができます。この転送はBluetooth経由で行なうのですが、とても遅いです。
2.Siriがしゃべらない
Siriがしゃべらないのはちょっと寂しいですね。
3.KeynoteがMacと連動しない
iPhoneを直接プロジェクターに繋げてプレゼンしている人を見たことがありません。普通はMacと繋げると思うのですが、せっかくのKeynote RemoteもMacと繋がらなければあまり意味がないような気がします。
4.やっぱり防水が良かった
海外の動画では15分間水に浸けても大丈夫だったのことで、強力な耐水性能があるようですが、公式には否定されています。できれば、完全防水が良かったですね。常に着けていたいです。
と、一週間色々と使用してみての感想を書き綴りました。
要約すると、Apple Watchは受け側のディバイスであり、生活に溶け込むディバイスです。
iPhoneやiPad、Macのようにユーザーが自分から進んでアクションを起こすというよりは、通知などを受け取ってそれを処理する、もしくはナビなどで導いてもらったり、カギを開けるなど生活のなかに溶け込むように設定されていると思います。
だから、能動的に使おうとすると物足りなかったり、「どういうことができるの?」と言われても特にすることがなかったりします。
しかし、私はこれで正解だったと思います。
iPadが発売された時は、使い方があいまいで、「作業をするには不便」とか「PCの代替品にはならない」など批判もありました。しかし、5年以上の月日が流れ、個人的には書籍を持ち歩く代わりのディバイスになっています。
Apple Watchは、用途という意味では初めから明確で、すぐに生活に溶け込みました。私も父からもらった高級時計があるので、悩みましたが、購入してよかったと思います。
Apple Watchの次期モデルも楽しみですし、さらに5年後くらいにはアップルがまた新しい製品をリリースするのでしょうか。電気自動車か、ウェアラブルコンピュータか。いずれにせよ、楽しみは尽きません。